耳と心の119

マンション騒音のデジタルシェルター

『引越し疑惑』

昨日、隣人が煩わしい音を立てていた。

 

『バタン、ドタドタ、ゴットン』

 

夜間であれば、通告しようと思っていたが、

真昼間であったため、静かに気持ちを

落ち着けていた。

 

小一時間ほど不快な煩音を奏でた挙句、

それ以後は何事もなかったように煩音が止んだ。

 

その後、私は外出することになり、昨日まで

なかった粗大ごみの塊に不意に目がいった。

 

服やガラクタが透明の袋の中に容赦なく詰め込まれていた。

 

通常の粗大ごみの量にしては結構な袋の数だ。

 

夜、用事を終え、帰宅すると更に、同じ場所に

同じようなゴミ袋の数が増えていた。

 

これはもしかして?

 

隣人の引越しなのかもしれない。

 

いや、いくつもの通告を無視し続け、煩音を垂れ流し続ける輩だ。

 

そんなことはない。



・大家への通告、半年で4回

 

・インターホン越しの通告、1回

 

・苦情手紙投函、1回



常識人だと、注意されれば、以後静かにするものだと思うのだが、隣人はそれとは違う。

 

注意後、3日は静かになるが、それ以上、静かにすることができないガサツな人間だ。

 

月末になるといつも期待してしまい、がっかりさせられる。

 

今回もまたがっかりさせられるのだろうか。